大学院では機械システム専攻にロボティクスコースがあります.大学院では,学部で習得した能力を,より専門性を高めるとともに,多くの場合に実課題を対象に研究活動を行います.研究活動は,所属する研究室によって多様な内容となります.(1)課題を明確化する能力,(2)1年から数年間を見通す計画能力,(3)個々の問題の解決策を作る能力,(4)得られた成果を日本語と英語でまとめる能力,さらに(5)様々な形式でのプレゼンテーション能力などが必要となります.

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大学院修士課程(博士課程前期課程) 学部卒業後2年間

大学院修士課程では,具体的な課題について研究に取り組みます.ある院生は,柔らかい食品や衣服のハンドリングの実現に,別の院生は琵琶湖を調査する水中ロボットを製作して琵琶湖の調査船上で実験を,またある院生は医療用ロボット開発のために医学部の研究室に行って共同研究を行うなどが見られます.これらの具体的課題は,極めて学際的で機械,電気,情報等の様々な分野の知識の結集が要求されます.まさにロボティクスを基盤とする人材が問題を解決すると期待されます.このような具体的な課題を対象とする中で,上記の(1)~(5)の能力を磨きあげることができます.

修士課程の間に,ほとんどの人が国内外の学会を行います.海外の国際会議で発表し,優れた評価を受ける人も少なくありません.大学院終了後に,大学院時代と全く異なる研究課題を担当した際にも,機械,電気,情報等の幅広い知識と経験に,このような能力を有する人材は,優れた成果を生み出すと思われます.事実,多くの大学院修士課程修了者は,機械,家電,自動車,鉄道,船舶,医療機器,福祉機器,など多様な分野で既に活躍しています.

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大学院博士課程(博士課程後期課程) 修士課程修了後3年間

大学院博士課程では,上記の(1)課題を明確化する能力,(2)1年から数年間を見通す計画能力,(3)個々の問題の解決策を作る能力,(4)得られた成果を日本語と英語でまとめる能力,(5)様々な形式でのプレゼンテーション能力を,数段高めることと,研究課題を発見する能力,研究チームを統率するマネジメント能力等を養成します.

博士課程修了者は,大学・研究機関での研究者・教育者として活躍するばかりではなく,企業での研究開発,マネジャー等での高度な能力を発揮することが期待されています.

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