機械,電気・電子,情報など最先端科学を結集し社会が求める新たなロボットとロボティクスを創造する

製造ロボットはもちろん,宇宙・海洋開発用ロボット,原子炉内点検ロボット,医療・福祉ロボットなど,いま多様な領域でロボットが必要とされています.こ れらの実現には,機械,電気,電子,情報,材料などに加え,人間工学など広範な分野の最先端科学を結集しなければなりません.そのためロボット科学技術者 には,個々の技術を高めることはもちろん,それらをまとめあげる能力が強く求められています.ロボティクス学科では,メカトロニクスを基礎に高機能・高知能ロボットの実現と,IT技術・メカトロニクス技術を習得した人材の養成を行っています.カリ キュラムは,数理学や物理学,電気電子工学,計測制御工学,情報工学,機械CADなどの基礎的科目と高性能アクチュエータ技術,高度センシング技術,高機 能材料,機構学などの専門性の高い科目で編成されており,実験・実習も多く取入れた充実した内容です.

※上記は2016年度の内容であり,変更する場合があります.

カリキュラムの3つの柱

ロボティクス学科では,ハードウェアとシステムを学ぶロボットシステム,ロボットの作業計画やロボット知能を学ぶロボット知能,生体計測や人間とのインターフェイスを学ぶヒューマン・マシン,の3分野をカリキュラムの3つの柱に据えています.

ロボットシステム分野

ハードウェアシステム
オートメーション工学など

ロボット知能分野

ロボットの作業計画
ロボットの知能
ロボットビジョンなど

ヒューマンマシン分野

生体計測
人間とのインターフェイス
バイオメカニクスなど

ロボティクス学科 主な専門科目

力学Ⅰ,力学Ⅱ,解析力学

力学は機械システム学の基礎です.講義では,機械やロボットの設計・制御の基礎となる古典力学と解析力学を学習します.質点,質点系,剛体,剛体系の力学を,運動の法則の立場とエネルギーの立場から学びます.

ロボット機構学

ロボットを構成するリンク機構の運動学,静力学,および動力学を学習します.これらの知識は,ロボット機構の運動解析,運動制御プログラムの作成,あるいはロボット機構の設計における重要な基礎知識となります.

ロボット運動制御

多関節ロボットの運動学的・動力学的な性質とその基本的な制御の方法を学習します.特に,ロボットを動かす目的やロボットのハードウェア構成,ロボットの事前知識などに基づいて適切な制御系を設計する方法について解説します.

バイオメカニクス

バイオメカニクスは生体力学とも呼ばれ,力学の立場から生体を眺めようとする学問です.生体システムのハードウェアの立場から,骨格,筋肉などの生体材料,運動学,運動力学などの生体力学,バイオメカニクスの計算手法などを学びます.

卒業研究

4年生では,各研究室に分かれて卒業研究を行います.卒業研究テーマは,研究室独自のアイデアの研究や社会ニーズの高い企業や政府からの受託研究,共同研究などもあります.このような実際の研究プロジェクトを通じて,人材を育成することを重要と考えています.具体的な研究活動はこちら