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上杉 薫准教授
研究分野・テーマ
マルチスケール・階層的生物物理応用研究室の研究活動
生物機能の解明や工学・医学応用に関して研究している.細胞や組織,人工細胞の機械的特性評価やバイオロボット,分子ロボットの開発,生物表面微細構造の接着力や摩擦力評価,そのための評価システムを開発している.
見えないほど小さな力から、 生命のしくみと未来をひらく。

上杉 薫准教授
研究分野・テーマ
マルチスケール・階層的生物物理応用研究室の研究活動
生物機能の解明や工学・医学応用に関して研究している.細胞や組織,人工細胞の機械的特性評価やバイオロボット,分子ロボットの開発,生物表面微細構造の接着力や摩擦力評価,そのための評価システムを開発している.

Interview
見えないほど小さな力から、 生命のしくみと未来をひらく。
上杉 薫教授
Capter 01現在の研究について
私の研究室では、バイオメカニクスを中心に、生き物が発する小さな力を測る研究に取り組んでいます。対象は、細胞や組織から昆虫などの個体までさまざまです。細胞の硬さや収縮力、昆虫の脚が生み出す力や摩擦力など、ナノニュートン、マイクロニュートンといった非常に小さな力を扱います。こうした力を測る装置は、市販されていないことも少なくありません。そこで、MEMSやマイクロ流路、メカトロニクスの技術を使って装置そのものから開発する。自分でつくり、自分で測ることで、まだ誰も知らない生命のしくみを探っています。

Capter 02研究を始めたきっかけ
もともとの専門は電子工学で、機械やロボットを研究していたわけではありませんでした。ただ学生時代から、筋肉を構成する小さな組織の収縮力を測るための装置や電子回路をつくっていました。昔から生き物が好きで、同じくらい、細かなものを自分の手でつくることも好きでした。プラモデルや竹細工、工作、彫刻など、手を動かして形にすることを楽しんできたんです。「生き物」「小さなもの」「ものづくり」。自分の好きなものを一つずつ選んでいった結果、それらが重なる今の研究分野に自然とたどり着いたのだと思います。


Capter 03研究の未来
小さな世界を測る技術は、これからの医療にもつながります。例えば、人工細胞が血管の中を動き、がん細胞など必要な場所へピンポイントで薬を届ける「分子ロボット」。また、体外でつくった皮膚や心筋組織の硬さや収縮力を測り、移植できる状態かを評価する再生医療への応用も考えられます。将来は、人工組織を小さなチップ上に再現し、動物実験に頼らず薬の反応を調べることもできるかもしれません。また、研究者としては、細胞から組織、個体までを貫く生命の原理そのものを見つけたいと考えています。

Capter 04高校生へ向けて
高校生の頃の私は、数学が得意だったわけではありません。むしろ国語や美術のほうが好きで、美術系に進むか工学へ進むか迷ったこともありました。でも今、研究をしていて感じるのは、工学もとてもクリエイティブな世界だということです。自分なりのコンセプトを考え、装置をつくり、まだ誰も知らないことを明らかにしていく。それは、絵や物語をつくることにも似ています。だから、数学や物理が苦手というだけで理工系を諦めなくても大丈夫です。生き物が好き、ものをつくりたい、自分のアイデアを形にしたい。そんな気持ちがある人には、ぜひロボティクスという選択肢も知ってほしいです。

立命館大学びわこ・くさつキャンパス
理工学部ロボティクス学科
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
ロボティクス学科は、
びわこ・くさつキャンパス(Biwako Kusatsu Campus 略してBKC) にあります。