実行委員会からのご挨拶

ロボティクス学科/ロボティクス研究センター30年の歩み

日本で初めてのロボティクス学科は、1996年に立命館大学から始まりました。世界的にも学部の学科としては初めての試みと思われます。学科設立に先だって1994年には、立命館大学にロボティクス・FA研究センター(現ロボティクス研究センター)が、企業や個人からの全額寄付によって設立されました。このようなロボットに特化した研究センターも国内では初めての存在でした。

今年2026年、ロボティクス学科は設立30周年という大きな節目を迎えました。また、本学科と共にロボティクス研究センターも30年を超える実績を残しました。ロボティクス学科はロボット技術が産業用途にとどまらず、人間の生活や社会そのものを変革しうる基盤技術へと発展することを見据えて設立されました。機械工学、電気電子工学、情報学、制御工学、さらには人間科学を横断的に統合する教育研究体制は、当時としては極めて先進的な試みでした。

設立以来、本学科は「社会に役立つロボット」を中心理念に掲げ、基礎理論から応用・実装に至るまで一貫した教育と研究を推進してきました。真に社会に大きく影響を与え、社会貢献するためには、独創的な基礎研究が極めて重要となります。このような思想を基盤にロボティクス学科では人材育成を30年に渡って継続してきました。30年間で卒業生約2500人が、製造業、AI・ソフトウェア産業、サービス業、医療・福祉、インフラなど幅広い分野で、日本および世界の技術発展を支え、社会の第一線で活躍しています。また、本学科からは、大学などの教育・研究機関において、人材育成と研究に従事する卒業生も多く輩出しています。

 ロボティクス学科の研究・教育活動を、30年以上に渡りロボティクス研究センターが大きく支えてきました。実社会の課題と教育・研究を結びつけ、大学発の知と産業界のニーズを循環させる仕組みを築いてきました。本センター設立のために、約5億円の予算と現物などを志のある企業からご寄付頂きました。産と学が本格的に協力して、社会の多くの課題を解決しようという立命館大学の運動に共感が集まり、センター設立が可能となりました。関係する企業の方々には30年の節目に改めてお礼を申し上げます。本センターの活動からは、社会実装に結びつく多くの研究成果が生まれました。国際的にも評価の高い研究拠点として、海外大学・研究機関との交流を深め、世界のロボティクス研究の潮流の中で確かな存在感を示しています。また、産学連携の一つの成果として、ロボット関連のスタートアップも立命館大学から育成できました。

 ロボティクス学科設立構想時には、前例がないために、産官学の多くの有識者の方々から貴重なご意見を賜りました。カタカナの学科名も日本で初めての試みでした。教育内容も従来型ではない分野横断型であり、どのような分野をどの程度深く学習するかなどの決定は極めて難しい問題でした。産官の関係者には、ロボティクス研究センターの活動の意義をご理解頂き、多くの予算を含む支援を頂きました。お陰様でロボティクス学科の研究活動の大規模化、本格化、現場化を大きく推進することができました。特に、研究活動が大学院生育成には必須となることから、研究センターでの活動は大学院の人材育成に大きく貢献しました。これらの新しい試みについて、学内外の多くの方々のご協力頂きまして、30年間の活動を継続できました。心より感謝申し上げます。

30周年記念事業開催のご案内とご寄付のお願い

 ロボティクス学科設立時の1996年と比べると、現在は社会情勢、技術発展などが大きく変わっております。特に、近年のAI技術の進展と一般生活への波及は、急激な社会変化を生み出そうとしています。また、戦争に利用されるロボットの数が急速に増大している事実もあります。AI技術は30年前では全く不可能と思われた複雑な認識や運動を可能にしつつあります。その意味ではこれからが本格的にロボットの研究と人材育成が重要になると予想されます。一方で、この30年でロボットによって多くの社会課題は解決されました。しかし、現在我々が直面している暴れる気候、社会インフラの老朽化、労働力不足などから生まれる喫緊の課題の解決がロボットに期待されています。これらの課題解決のためには、より基礎的な、より大規模な、より現実的な研究とそれを担う人材を育成する必要があります。

ロボティクス学科設立30周年記念事業では、これまでの歩みを振り返るとともに、喫緊の社会課題解決のための研究開発と人材育成の指針を皆様と共有する場を設けたいと考えております。記念講演、シンポジウム、研究展示、卒業生・在学生の交流企画などを通じて、本学科の知の蓄積と将来への展望を広く発信し、ご参加の皆様と議論する予定です。

本記念事業の趣旨にご賛同いただき、未来のロボティクス教育・研究のさらなる発展のために、ご寄付という形でのご支援を賜れましたら幸いです。皆様からの温かいご支援は、次世代を担う学生の育成と、社会に貢献する新たな知の創出に大切に活用させていただきます。

立命館大学理工学部ロボティクス学科の次なる歩みに、ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

ロボティクス学科設立30周年記念事業実行委員会
 委員長 川村貞夫

記念行事の日時と場所

日時:2026年11月7日(土)

場所:
 〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1
   立命館大学BKCキャンパス(JR西日本 南草津駅からバス15分)   

当日のスケジュール:

10:00-12:00 ロボティクス教育研究拠点の見学

12:00-13:00 休憩(ポスター展示)

13:00-14:30 シンポジウム1(テーマ:教育)

14:30-15:30 休憩(ポスター展示)

15:30-17:00 シンポジウム2(研究)

17:00-18:00 休憩(ポスター展示)

18:00-20:00 懇親会

※各会場とアクセス方法、受付方法等は後日ご案内いたします。

お問い合わせ

ロボティクス学科30周年記念事業事務局
〒525-8577 滋賀県草津市野路東1-1-1 
防災システムリサーチセンター1階 109号室
TEL:077-561-2758

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